名前を好きになったエピソード 「香奈恵」

名前の由来・意味

姉、兄、そして私の3人きょうだいは、3人とも父が名付けてくれました。
3人とも「か」で始まる名前なので、単に「か」で始まるから「かなえ」と名付けたのだと思っていました。

ところが名付けの由来の本意はそれだけではありませんでした。

第一子の姉は「織」の字が付き、第二子の兄は「彦」の字が付きます。
これは、「織り姫」と「彦星」から命名したそうです。

そして末っ子として生まれた私の名前は「香奈恵」。

織り姫と彦星と言えば七夕。七夕は願いが叶う日。だから「かなえ」なんだよ、と父が由来を教えてくれました。

当時学生だった私は、最初は「そうなんだ!すごい!」と感動しましたが、
何度かそのエピソードを聞いているうちに「本当かな…。父にそんなロマンチックな面があるの?3人目だし、後付けの理由なのでは?」と考えることもありました。

 

けれど、自分が母親になってからは、
3人目として生まれた末っ子にも姉や兄と関わる名前を贈ってあげようと、
父が一生懸命考えてくれたのだということがすごくよく分かる気がします。

 

7月7日の七夕は、実家では「きょうだいの日」

7月7日の七夕は、実家では「きょうだいの日」なんです。

社会人となり、きょうだい各々が実家を出てそれぞれに暮らすようになった頃、
いつからか姉から「本日7月7日は私たちきょうだいの日ですが、元気にしてますか~?」と連絡が入るようになりました。
それからというもの、毎年七夕にはお互いに近況を聞き合う日として定着しています。

そのことを父に話すとまんざらでもなく嬉しそうでした。

こんなに名付けにはロマンチックな一面を見せる父ですが、子育てに関しては全くの放任主義。
子供の頃も成長してからも口うるさく言われた記憶はありません。
だからこそ、広く大きな想いで私たち子どものことをを見守ってくれているんだと感じています。

「願いを叶える の かなえ」

自分の名前が「願いを叶える」の「かなえ」だと知ってからは「言霊(ことだま)」を意識するようになりました。
マイナスの言葉を発すれば悪いことが起きるし、良いことを言えば物事は良い方向へ動いていく。

子供が生まれて母となった今では、
息子に、「お母さんに何でも言ってごらん。お母さんは「願いを叶える の かなえ」だからね。」なんて、まるで魔法使いのように言うことも。

そんな言葉の魔法、名前の魔法に一番かかっているのは、私かもしれません。

 

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あなたと名前

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